自己破産を考える前にすべき事

自己破産を考える人というのはにっちもさっちもいかない人がほとんどとは思いますが、中には漫画やドラマの影響で、自己破産=返済しないでOKという認識しかしていない様な人もいて、安易に自己破産してしまう人もいるようです。ですが自己破産はそう安易にするようなものではない事を知っておきましょう。

財産は残っているか

自己破産をすると、自分の財産は全て無くなります。土地も預金も何もかも全てです。さすがにそれらを持ちながら自己破産する人はいないと思いますが、もし借金があり、かつ資産がなんらかの形であるのなら、まずはそれらをどうするかを第一に考えるべきでしょう。
もしギリギリ返済のめどが立つのであれば、自己破産よりも任意整理や特定調停、民事再生など他の債務整理の方法を採った方がよいでしょう。何故なら自己破産はあくまでも最後の手段だからです。

あなたの職業は?

自己破産をすると、官報に名前が掲載されてしまいます。そして特定の職種に就業する事ができなくなります。一例を挙げると各士業や警備員などです。もしそれらの職業に自己破産後就こうと考えているのだとしたら、それは不可能になりますので思いとどまった方がよいでしょう。自己破産後も人生は続き、きちんと就業できなければまた借金に手を出してしまうかもしれません。そしてブラックでもOKな所は当然その分リスクが高いので、坂道を転げ落ちる様にろくでもない方向に人生が回りだしてしまうかもしれません。よく闇金の金は返さなくていいんだ!なんて言っているシーンを漫画なんかで見ますが、友人間の貸し借りでさえ返さなければトラブルが起きるのに、そんなヤバそうな所で借りてバックレるとどうなるかなんて想像つきそうなもんなんですが。

保証人はいるのか

自己破産しても、保証人がもしいたらその負債は保証人が払わなくてはいけなくなります。要するにあなたが自己破産すると、保証人となっている人は間違いなく被害を受けるわけです。ですからもし自己破産するなら、それは事前に保証人の方に話しておかなければなりません。自己破産すればただ借金がなくなるというものでもなく、この様に迷惑をかける事になるわけです。しなくて済むのならしない方がいいですよね。